こんにちは、しゃっくり100男です。
この記事は腕時計業界20年の現役修理士が、ユーザー&修理士目線からお届けするレビュー内容となっています。
最近はフルスケルトンやセミスケルトンの機械式時計が沢山販売されていますよね。
筆者はスケルトンの時計が嫌いではないのですが、どうしてもカレンダー機能が必要なので敬遠していました。
カレンダー機能があるにはあるのですが、インナーダイヤル(文字盤内の丸い所)に針で指すような表示方式だと結局見辛くて購入には至らず…。
この様なタイプ👇
気に入ったデザインでもこのようなことが続いていました。
しかし何気に欲しい時計を調べているうちに、カレンダーが非常に見やすい時計メーカーを発見。
しかも購入しやすいリアルプライスだったので買って実機レビューしました。
カレンダーの見やすいスケルトン機械式時計を購入の際の参考になってくれたら嬉しいです。
FREDERIQUE CONSTANTという時計
もう20年くらい前からスイス・ジュネーブのマニュファクチュール時計メーカーでリーズナブルな本格機械式時計を販売している同社。
マニュファクチュールとは『自社一貫生産』で内部の部品を製造・組み立てをしているという意味で、意外と数ある時計メーカーでも多くはありません。
『リーズナブルで』というとなおさらです。
当時機械式時計のテンプ部分が文字盤から覗くデザインを世に送り出したのが同社であり、
そんな歴史にも惹かれて購入に至りました。
ハートビート カレを購入
カレとは長方形という意味で、縦長のフォーマル寄りのデザインです。
ご覧の通りすっきりしたデザインで12時位置の小窓から内部で稼働しているムーヴメントが確認できます。
今朝はフレデリックコンスタント。
オープンハートを開発したパイオニアですが…特許を取らなかったためパクられまくりました💦
テンプの動きが文字盤から見れて吸い込まれる〜🌀
おはようございます🌅 pic.twitter.com/XTg4G62mfl— しゃっくりブログ@腕時計副業コンサルタント (@adxAENv9W8I89UI) December 15, 2022
外装を評価
ケース仕上げはスタンダードなポリッシュ(鏡面)仕上げ、ベルトはヘアラインと真ん中の繋ぎ目が一部ポリッシュとエレガントな印象。
スーツスタイルには鉄板のデザインです。
リューズはコロンとしたラウンド型で、操作しやすいようエッジが利いています。
クラシカルな感じで良いですね。
針はリーフ型で時・分針のみ夜光があり暗い所でも時刻の確認は容易です。
一見分からないのですが、文字盤インデックスにも夜光がプリントされていて暗闇では嬉しい仕様です。
これだけエレガントな見た目で夜光があり、カレンダーが付いている時計はそれほど多くないハズ。
同社の本気度が覗えます。
カレンダー表示の詳細
ディスク式のカレンダーなので金属をくり抜いて日付を6時位置で表示。12時位置の小窓からも見えますが、これはディスクタイプカレンダーであるという証と同社ならではの”アソビ”のデザインであると捉えています。
円盤型のカレンダー板をくり抜いてセットするなんて…思いついても効率・費用面など実現するのには大変な技術と労力が必要だったことでしょう。
通常のディスク式カレンダー👇
ディスク式カレンダーの場合には樹脂製の板が採用されています。
フレデリックコンスタントの場合は、これをくり抜くため金属製にして薄く強度を保ちながら見やすくセッティングされていました。
少しはイメージが湧きましたか?
スペックの紹介
- 定価:269,500円(税込み)
- 駆動方式:自動巻き〔FC-315〕
- ケース径38.7×30.7mm
- ケース厚10.2mm
- 防水性能:3気圧(30ⅿ)防水
- 外装素材:ステンレススチール
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≫フレデリックコンスタント・カレまとめ
着用イメージ
ラウンド型(丸型)の時計は持っていても、なかなかスクエア(正方形)や長角の形になると敷居が高く感じませんか?筆者はそうでした。
しかもある程度金額の高い時計を購入する場合はなおさらです。
あとから革ベルトにも交換することを考慮して金属ベルトの時計を購入したのですが、意外とON・OFFどちらも違和感なく使えて良い感じ。
フォーマルイメージ
紺色文字盤なので紺色のワイシャツを合わせてみました。文字盤中央部のストライプとワイシャツの柄も合わせています。
基本的にフォーマルな装いならば冠婚葬祭全てにマッチすると思います。
カジュアルスタイル
ボーダーのロンTに合わせていますが、それほど違和感なくこの上からコートを羽織ったりすることも考えると相性抜群ではないでしょうか。
ストリートやアウトドア系コーデには不向きですが、その他の場合には使いまわしが効きそうです。
夏場の半袖スタイル
正直Tシャツ系の半袖には合わないと感じます。
ポロシャツならば相性はいいと思いますが、アロハシャツやノースリーブなどにはまたったく合いません。
一部の超ハイセンスな方なら合わせることも可能かと思いますが、そうではない場合には避けた方が無難な感じがします。
フレデリックコンスタント・カレレビューまとめ
オープンハートのパイオニアの同社、時計の歴史を語る上では素晴らしいメーカーではないでしょうか。
フォーカス面は以下の通り
- マニュファクチュール
(自社一貫生産) - オープンハートスタイル
(ディスク式カレンダー) - ON・OFFで使いまわしの良さ
- 春・秋・冬の3シーズン対応
※一部夏も〇
私は楽天で購入したため定価よりは随分と安く(ポイントも14,000程)手に入りましたが、店舗で購入の場合にはフレデリックコンスタント公式サイトから取り扱い店舗を事前に検索しておくとスムーズにいくと思います。
ECサイトの場合には中古という選択肢もあり、保証付きで定価の60%off程度でお安く手に入りますのでコチラも検討して頂ければと思います。
セミスケルトンの機械式時計で見やすいカレンダー表示の時計をお探しの方は一考の価値アリです。