腕時計業界20年強の現役修理士がお伝えする、ルキアの電池交換方法をカンタンに解説していきます。
- ワンコイン以内の費用で電池交換が完了
- 所要時間は5~10分程度
- 工賃という名の手数料を節約
- 移動や待ち時間なども節約
- 一生自分で電池交換可能
ぜひ一歩踏み出してトライしてみましょう。
電池切れと思ったらまずは自分で
もう古いから故障かな?
この場合時計屋さんへ行くと油切れ判定で修理をすすめられ、1万円程度の概算見積もりが出る流れとなります。
しかし修理士としての経験上、電池を入れれば動くことが非常に多いため、自分で作業することで修理をすすめられることはありません。
セイコーの電池交換相場
引用:クロックハウス公式HP
この料金のほかに防水試験の依頼をしたい場合には、別途料金と時間がかかることになります。交通費や時間を加味するとさらに高額になりますよね。
店舗依頼orセルフ?料金比較
電池交換 比較表 |
店舗依頼 | セルフ 初回 |
セルフ 2回目 |
費用 | 1,650円~ | 500円~ | 約200円 |
作業時間 納期 |
2~30分 | 5分以内 | 5分以内 |
自分で作業すれば電池代だけの約200円以下で済み、時間も僅か5~10分程度。
最安で済む理由が気になる方は、下記リンクをご覧くださいませ。
≫電池交換料金のカラクリ記事
≫必要工具はコチラ(Amazon)
2回目以降は毎回200円で済みますから、やらない手はありません。
お家に眠っている場合には電池交換してリセールするのも良いかと思います。
自分で電池交換するデメリット
防水力の高い時計でも実際に海や水につけて使うユーザーは非常に少ないと思います。
万が一浸水してしまうと内部機械修理以外にも、場合によっては文字盤や針などの交換が伴いますので非常に高額料金に…。
基本的にはパッキンを元あった場所へセッティングすれば防げます。
どうしても自分で作業するのが心配ならば下記の記事を読んでから進めてくださいませ。
≫腕時計を自分で電池交換する【デメリット】とその対策
防水確保はシリコン塗布器がオススメ。
使い方は非常に簡単。
千円程度で防水力の維持ができますのでおすすめです。
電池交換の作業手順
- 裏蓋を開ける
オープナー必須 - 電池を外す
- 新しい電池を入れる
- 裏蓋を閉める
電池が切れたまま長時間放置すると液漏れするため、切れたと思ったらすぐに交換することをオススメします。
写真のような状態となってしまい、機械の故障につながるため余計な費用が掛かってしまうためです。
YouTube動画で流れをチェック
裏蓋を開ける方法
セイコーやシチズンは裏蓋に開け口の表記があります。写真の赤〇部分をご覧ください。
開け口は裏蓋に向って2時位置。
2時位置にこじ開けを突き刺すように押し込みます。
こじ開けが内部へ入り過ぎないように、しっかり人差し指と親指で刃先を抑えておきます。※必ず写真のようにお持ちください。
開け方の詳細は以下を参照
めちゃくちゃ簡単な裏蓋別開閉方法は👇
目次から『スナップ式』を選択してください。
古い電池の外し方
上記写真の赤〇部分をご覧ください
- 赤〇部分をチェック
- ピンセットなどの工具を当てる
- 矢印方向へスライド
(掘り起こすように)
上記の3ステップで簡単に取り外せます。力は不要です。
新しい電池を入れる方法
入っていた電池の型番はSR621SWでした。Amazonなどで200円位で購入可能です。
- 電池を機械の上に置きます
- 指で下へ押し込むだけ
電池が収まったら完了です。
※動かない場合はリューズが押し込まれているのか確認。
それでも動かない場合は残念ながら故障です。
蓋を閉める
蓋を閉める前に、できることなら裏蓋パッキンにシリコンを塗布するひと手間加えてください。パッキンへシリコンを付けることで、元々ある防水力を維持できます。
面倒ならばこの作業はスキップしていただいて結構です。
必要なのはシリコン塗布器。
Amazonなどで購入可能で、頻繁に使わなければ5年くらいは持ちます。
使い方は簡単で、パッキンをサンドしてパフパフするだけです。所要時間にして2~3秒くらい。これでしっかりシリコンがコーティングされます。
シリコン塗布器からパッキンを取り出して裏蓋へ戻したあとに下写真のように指で閉めます。
裏蓋には凹み部分が一カ所あり、この凹みをリューズ上にセットします。両手の指で矢印方向へ力を入れれば容易に閉まります。
節約できた金額と時間
引用:クロックハウス公式HP
自分で作業した場合には電池代が168円ですから、1,500円程度は節約できます。
しかもここまでの作業時間は5分程度で完了します。
お店に持って行ったり待ち時間も加味すると、お金と時間を大幅にカットできました。
ルキアを自分で安く電池交換する方法まとめ
長々と解説してきましたが、難しいことは書いていないつもりです。
なるべく簡単に要点をまとめていますので、ご自身でも簡単に出来るのではないでしょうか。
フォーカス面
- セルフ作業で費用が168円
- 作業時間5~10分程度
- 防水試験できないデメリットあり
以上を踏まえて『自身で電池交換しても良いなあ』と思った方は、どんどん”作業工賃”なる手数料を節約して美味しいものを食べたり、遊びに行ったり、投資・貯蓄に回したりと金銭面での自由度は飛躍的に上がることでしょう。
他の時計のムーヴメント編や他クロノグラフの電池交換編、セルフメンテナンス方法を配信中ですので、是非ご覧ください。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
ではまた。
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