SEIKO系

【300円】7T系セイコースピードタイマーを自分で電池交換する方法

この記事では”自分で電池交換作業”をして”工賃なる手数料を節約すること”を目的としています。実践すれば電池代だけのワンコインで基本的に全ての時計を電池交換可能となります。

中古市場で再熱のプロスペックス人気品番!セルフで大幅節約

こんにちはしゃっくり(プロフィールはこちら)です。

あなたが時計屋さんへ持ち込んで電池交換依頼するセイコーの腕時計。
わざわざお店に行く手間や時間、待ち時間で何となく立ち寄った場所での買い物やお茶などの浪費etc…
何かとお金と時間が掛かりますよね。

自分で電池交換すれば、幅な時間と費用の節約が可能となります。

SEKO系クロノグラフの電池交換相場

引用:クロックハウス公式HP

この料金のほかに防水試験の依頼をしたい場合には、別途料金と時間がかかることになります。交通費や時間を加味するとさらに高額になりますよね。

店舗依頼orセルフ?料金比較

電池交換
比較表
店舗依頼 セルフ
初回
セルフ
2回目
費用 1,650円~ 1,000円
以下
約300円
作業時間
納期
2~30分 5分以内 5分以内

しかし自分で作業すれば電池代だけの約300円以下で済み、時間も僅か5~10分程度
最安で済む理由が気になる方は、下記リンクをご覧くださいませ。
≫電池交換料金のカラクリ記事

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一生電池交換に困りません。
≫必要工具はコチラ(Amazon)

最近ソーラー式のスピードタイマーが発売されたことにより、ヴィンテージ市場でも過去の同シリーズの人気が再熱しています。
お家に眠っている場合には電池交換してリセールするのも良いかと思います。
≫ソーラー式スピードタイマーのレビュー記事はコチラ

自分で電池交換するデメリット

防水力の高い時計でも実際に海や水につけて使うユーザーは非常に少ないと思います。
万が一浸水してしまうと内部機械修理以外にも、場合によっては文字盤や針などの交換が伴いますので非常に高額料金に…。

基本的にはパッキンを元あった場所へセッティングすれば防げます。
どうしても自分で作業するのが心配ならば下記の記事を読んでから進めてくださいませ。
≫腕時計を自分で電池交換する【デメリット】とその対策

防水確保はシリコン塗布器がオススメ。
使い方は非常に簡単。
千円程度で防水力の維持ができますのでおすすめです。

電池交換の作業手順

  1. 裏蓋を開ける
    オープナー必須
  2. 電池を外す
  3. 新しい電池を入れる
  4. ACショート
  5. 裏蓋を閉める

 

約2分のYouTube動画で流れを掴む

裏蓋を開ける方法

裏蓋はスクリューバック式。
工具はスクリューバックオープナーが必須となり、反時計回りに回すと簡単に蓋は開けられます。
詳しい詳細は過去記事を参照してください。
≫めちゃくちゃ簡単!種類別腕時計の裏蓋開閉方法

裏蓋を開けて機械が違うなと思った場合には、下記のSEIKO製電池交換一覧をご覧いただき、対応方法をご確認くださいませ。
≫SEIKO電池交換方法まとめページ

電池を外す方法

電池のうえには押さえとなる板がかぶせられており、上写真の2点のネジを⊖ドライバーで緩める必要があります。
※ネジを抜く必要はありません。あくまで緩めるだけ。

手順

  1. 電池側面赤〇部分をチェック
  2. ここへ工具を当てます
    ※筆者はピンセットを使用
  3. 工具を矢印方向へ持ち上げる
    ※コツは掘り起こすように
  4. 電池が浮いたら横へスライド
    ※右写真を参照
  5. 電池が外れます

 

新しい電池を入れる方法

入っていた電池はSR927W(Amazon)です。

手順

  1. 取り出した方向からスライド
  2. 上から電池が収まるまで押し込む
  3. 緩めていたネジを締めます

間違いやすい電池の種類

同じ型番に見えるSR927SWは選ばないようにしましょう。すぐに電池が切れてしまいます。
実はこのスピードタイマーはアラーム機能があるため音を発します。
アラーム音により一時的に消費電力が大きくなるため、これに対応する電池を選ぶ必要があるからです。
それがSR927W(Amazon)

≫ALARMなしのタイプの作業手順はコチラ

SEIKOならではのACショート

裏蓋を開けると上写真の様なシールが貼られており、ACをショートして下さいと指示がありますので解説していきます。

ACショートとは
  • オールクリアの略で初期設定の様なもの
    電池の電流を導通させる役割もあります
  • 具体的には電池のと機械の⊖(AC表記部)を接触させます

手順/赤〇がAC部分

  1. ピンセットの片方をAC(-)と、もう片方を電池(+)に接触させる
    (⊕=電池の上部など)

これだけです。
動いた場合はこのまま蓋を閉めて完了。

動かない場合はリューズが押し込まれているのか確認。
これで動かない場合は残念ながら故障です。
リューズが浮いていた場合には押し込んでから再度ACショートへ。

裏蓋を閉める方法

今回電池交換したスピードタイマーは100m防水でしたので、裏蓋パッキンにシリコンを塗って防水力を維持します。(任意でOK)

手順

  1. 蓋からパッキンを取る
  2. シリコン塗布器に入れる
  3. 塗布器のふたを閉める
  4. すぐに取り出して裏蓋へセット

手順

  1. 裏蓋を時計回りに限界まで指で回します
  2. スクリューバックオープナーで限界まで締めます

 

よくある質問集

失敗する可能性はある?

もちろん100%無くはないですが、本記事の注意点をご覧いただければ失敗の可能性は限りなく少なくなります。

電池交換しても動かない場合はどうなる?

その場合は故障です。新しい電池が切れていることは考えにくいので、基本的に分解洗浄(オーバーホール)が必要となります。

裏蓋を開けると防水力が無くなると聞いたことがあるんだけど?

そんなことはありません。裏蓋パッキンを開けた時と同じ場所へはめ込めば大丈夫。開ける前と後で防水力は変わりません。

 

SEIKOスピードタイマーを自分で電池交換まとめ

電池交換
比較表
店舗依頼 セルフ
初回
セルフ
2回目
費用 1,650円~ 1,000円
以下
約300円
作業時間
納期
早くて
2~30分
5分以内 5分以内

かなり簡単に解説してきました。
少なくとも1,650円かかるところを、1/5以下の費用で済ませてしまう内容でした。

フォーカス面

  • 店舗依頼は”工賃”(手数料)が高い
  • 自身作業すると”工賃”を節約可能
  • セルフ作業で最安300円
  • 1回の節約金額は約1,350円
  • セルフは作業時間5~10分程度
  • デメリットは防水試験未実施

以上を踏まえて『自身で電池交換しても良いなあ』と思った方は、どんどん”作業工賃”なる手数料を節約して美味しいものを食べたり、遊びに行ったり、投資・貯蓄に回したりと金銭面での自由度は飛躍的に上がることでしょう。

そう難しい事でもありませんし、必要工具を購入しても千円以下で済みますので実践してみる価値は十分にあると思います。
自分で作業したからといって、そう簡単に時計は壊れるものではありませんから是非1歩踏み出してみましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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