この記事では”自分で電池交換作業”をして”工賃(手数料)を節約”を目的としています。実践すれば電池代だけで基本的に全ての時計を電池交換可能となります。
電池が2個必要でもはるかに費用は抑えられる
2005年3月17日に初代が発売された定番のG₋300。
全体的にはドライビングウォッチとして製造されており、バンドはハードなドライビングにも耐えるタイヤのトレッドパターンからデザインされています。
液晶窓が3つもあるデザインは当時新鮮でした。
アナデジモデルのため、針とデジタル用に2個の電池が入っているのが特徴です。
発売からもうすぐ20年経つモデルであるため、電池交換が必要となる時期が数回は訪れているはず。
定価が13,200円だったことを踏まえると、1回の電池交換費用が3,300円かかるのはお高く感じますよね。
作業に移る前に、どれほどの節約が可能なのか比較した表を下記にまとめましたので、納得してから作業に取り掛かってください。
費用の比較表
電池交換 比較表 |
メーカー 依頼 |
セルフ |
費用 | 3,850円~ |
415円 ≫Amazon |
作業時間 納期 |
60分~ 2週間 |
5~10分 以内 |
店舗へ依頼する場合、その場へ行くまでの往復時間や交通費も掛かるのでお忘れなく。
料金のほとんどを占めている作業工賃を自分で電池交換することで、電池代だけで済ませることが出来るのです。
≫電池交換料金のカラクリ
分かりやすく図解入りで解説していて、時計に入っている電池の型番の確認や購入先、必要な工具までを網羅しています。
しかし、お急ぎの場合は電気屋さんで販売されている電池を購入してもOKです。
節約した時間やお金は、美味しいご飯を食べたり遊びに行ったり、貯金・投資に回しても良いですよね。
見終わるころには『なんだ簡単じゃ~ん。』ときっと思えるはず。
ぜひ最後までご覧くださいね。
自分で電池交換するデメリット
防水力の高い時計でも実際に海や水につけて使うユーザーは非常に少ないと思います。
万が一浸水してしまうと内部機械修理以外にも、場合によってはケースの交換が伴いますので非常に高額料金に…。
きちんとパッキンをあった場所へセッティングすれば防げるのですが、どうしても自分で作業するのが心配ならば下記の記事を読んでから進めてくださいませ。
≫自分で電池交換するデメリットと対策
使い方は非常に簡単。
千円程度で防水力の維持ができますので、おすすめです。
電池交換の作業手順
- 裏蓋を開ける
- 電池を外す
- 新しい電池を入れる
- ACショート
- 裏蓋を閉める
電池が切れたまま長時間放置すると液漏れするため、切れたと思ったらすぐに交換することをオススメします。
写真のような状態となってしまい、機械の故障につながるため余計な費用が掛かってしまうためです。
YouTubeで流れを確認(時刻設定あり)
裏蓋を開ける方法
ネジは⊕ですので、プラスドライバーで回すと簡単に外れてくれます。
ネジを回すだけなので難しい説明は不要と思いますが、もし分からなければ下記の記事を参考にしてくださいませ。右の写真は開けた状態です。
裏蓋のタイプ別に動画でも紹介しています。
電池を外す方法
開けた状態から、機械の上に乗っているゴムをピンセットなどで持ち上げて取り外してください。
難しいことは無く、手でも簡単に外せます。
電池押さえのフックを外す方法
上記写真の状態から、180度時計をくるっと回してください。
※下写真の状態
この状態から電池押さえのフックを外していきます。
見たところ電池が2個入っています。
手順:写真左から
- 電池押さえ部分
- 写真左赤〇部分の電池押さえフックをチェック
- 細い工具を突っ込みます
(安全ピンでも可) - 矢印方向へかたむけます
電池押さえのフックが外れて、ピンセットが持ち上がったら解除成功です。
電池の取り出し方
電池はすでに簡単に取り外せる状態となりますので、ピンセットなどの工具を使って掘り返すように2個ともかき出しましょう。
新しい電池の入れ方
入っていた電池はSR927W
Amazonでは2個セットで激安の415円で国産品が購入可能です。
手順:写真左から
- 横からスライドしてセット
- フック部を下方向へ押し込む
- カチッと音がするとセット完了
フックが留まらない場合の対処法
もしフックを下へ押し込んでもカチッと留まらない場合には、下記の方法でフックを矢印方向へ押し込んでください。
フックを外した方向と反対方向へ押し込んでやることで、押さえ部分の変形が解消してピッタリとおさまります。
電池セット後の必須作業【ACショート】
電池と機械に電流を導通させるために、AC(オールクリア)ショートをする必要があります。初期設定のようなものとご理解ください。
この作業をしないと液晶が点灯しませんので、必ず行いましょう。
AC部分(-)とプラス部分(+)を確認する
上の写真参照
赤〇の金色部分が(-)極。
そのほか銀色の金属部分はすべて(+)極となっています。
+と―をピンセットの両端で接触させることにより、電池の電流が機械に導通する仕組みとなっており、液晶と針が動き出します。
液晶のデジタル表示が、【12:00 00】となればACショート完了です。
裏蓋を閉める方法
もし可能ならば防水力を維持するため、シリコン塗布器へ裏蓋パッキンをサンドしてから蓋を閉めると安心です。
機械周辺にある黒いゴムパッキンを取り、シリコン塗布器へ入れてサンドするだけ。その後はケース側のミゾへゴムパッキンを戻してください。
緩衝材のゴムを機械の上に置く
グレーのゴムを機械の形に合わせて戻してください。機械から上に突起しているところへゴムを合わせましょう。
蓋の向きに注意
裏蓋側にシールのようなもの(圧電板)が貼り付けられており、ここへ機械から突起しているバネが当たる設計となっています。
バネと圧電板が接触することで、デジタル音でアラームやボタン確認音が鳴る仕組みです。裏蓋を反対に取り付けてしまうと音が出ませんので、必ず向きを確認してください。
時間合わせ方法
時間の合わせ方は以下を参照
CASIO公式サイト
≫時間合わせ方法
まとめ
電池交換 比較表 |
メーカー 依頼 |
セルフ |
費用 | 3,850円~ |
415円 ≫Amazon |
作業時間 納期 |
60分~ 2週間 |
5~10分 以内 |
テクニック不要でどなたでも再現可能な作業手順を公開してきました。
作業手順の所だけチラっと見返すと直ぐに実践できます。
メリット・デメリットのとらえ方は結局自分次第
フォーカス面は以下の通り
- セルフ作業で415円
- 節約金額は3,435円
- デメリットは防水試験未実施
以上を踏まえて『自身で電池交換しても良いなあ』と思った方は、どんどん”作業工賃”なる手数料を節約して美味しいものを食べたり、遊びに行ったり、投資・貯蓄に回したりと金銭面での自由度は飛躍的に上がることでしょう。
そう難しい事でもありませんし、必要工具を揃えても初回だけ千円前後で済みますので実践してみる価値は十分にあると思います。
自分で作業したからといって、そう簡単に時計は壊れるものではありませんから是非1歩踏み出してみましょう。
Gショックの品番別の交換方法をまとめた記事がございますので、あわせてご覧下さいませ。
≫Gショック品番順電池交換方法記事(日々増加中)
ではまた。