最近よくあるのが、
自身は普通に使っているつもりが、知らず知らずのうちに時計へのダメージが蓄積していることも。
気に入っている時計ほど永く使いたいものですよね。間違った使用方法で時計にダメージを与えないよう、これから紹介することを守って大事な時計と付き合っていきましょう。
腕時計を永く使うために気を付けるべきこと
初めに結論からお伝えすると、時計はいずれ必ず壊れるです。
精密機械なので使い続けるとガタは来ますし、劣化もします。
したがって修理は必須になりますのでお忘れなく。
ですがこの修理の周期を長くすることは、使い方次第で延ばすことが出来ます。
逆を言うと乱暴に使用すれば修理の頻度が増えるのは当たり前ですよね。
間違った使い方、修理までの期間を延ばすことをメインにして今回は解説していきます。
ソーラー式は永遠に使えると思っていませんか?
電池交換いらずで光を当てると充電される便利な時計。国産ブランドに多く、CITIZEN、SEIKO、CASIO、ORIENTと各社相当数のモデルを市場に投入しています。
一見便利そうに見えますが、電池交換が不要な分、こまめな充電が必要になります。
パワーセーブ機能が無い場合には大体フル充電から5~10ヵ月程度しか稼働しません。
この稼働している間に更なる充電が必要になります。
蛍光やLEDの光量は弱く太陽光の1/10程度しかありませんので、なるべく日光で充電しましょう。文字盤に光を当てるだけです。
光に当てれば動くわけですから、何となくずーーっと使えそうなイメージではないでしょうか?
しかしソーラー電池の時計も、電池交換が必要なタイプの時計も基本構造は一緒なのです。電池交換が必要か不要かだけの違いなので、その他の機械の作りは同じなのです。
止まってしまうメカニズム
つまりは注油されている油はいずれ切れて⇨乾いて⇨汚れとなります。
汚れが溜ると時計は異常をきたします。
電池切れが早くなったり、ソーラー電池の場合には充電してもすぐに時計が止まったり。時間がくるうのもこの為です。
したがって修理がいずれ必要という訳です。
この場合修理はオーバーホール(分解洗浄)を依頼することになるでしょう。
機械式時計(手巻・自動巻)だけがオーバーホール(以下OH)が必要な訳ではないのです。
また、ソーラー式の時計を充電せずに引き出し等にしまわれているのをよく耳にします。
すると説明するまでもなく時計は止まっていますよね。
止まってから使用できる程度まで充電しようとすると、快晴時の太陽光でも約半日程度は要すると思います。
フル充電なら2~3日は必要でしょう。
充電して動くのならまだ救いはありますが、充電しても動かなかったり正常に動作しないこともしばしばあります。
電波ソーラー式はさらに厄介
ソーラー電波時計は基準位置というものがあってそれがズレたりもします。
基準位置がズレれば時刻が合いませんし、合わせようと設定をする際には十分な充電量が必要なのですが故障してしまっていて充電されなかったりとトラブルが発生します。
電波時計の基準位置修正に関しては過去の記事、【時計屋さんに持って行く前に確認して欲しい5つの事】の中の【電波時計なのに時間や日付がズレている】をご覧ください
もちろんすべての時計がこうはなりませんが、一度止まってしまうと不調になる確率は高い傾向です。
こうなってしまった場合にはOHが必要になる場合がほとんど。
ざっくりですが国産ブランドのソーラー発電時計場合は8,800円位~、ソーラー電波時計の場合で16,500円位~掛かることを覚えておきましょう。
確認方法はコチラ👇
電池(クォーツ)式
電池交換だけ依頼している
何年も前に買った時計を電池交換だけしかしておらず、電池が1年程度で切れてしまってはいませんか?
一般的に大体2年前後は電池寿命がありますが、中には半年で切れるけれども『OH料金が掛かるから今回は電池交換だけで…。』なんていう方もおります。
単純に電池切れが早いだけでは済まず、時間も正確に合わなくなっているハズ。
機械に注してある油は乾いて汚れとなってしまいます。
こうなると単純に上から油を注せば良いわけではなく、一度分解して洗浄しなくてはなりません。
※機械式の場合には、内部で動いている部品の消耗が電池の時計の6~8倍程度になります。
一般的には電池の時計よりも機械式の方がOH周期は早くなります。
定期OH時期の目安は少なくても
- 電池の時計:7~8年程度に1回
- 機械式(手巻・自動巻):5年前後
本当はもっと短い周期の方が良いのですが費用面も考慮するとこの程度
お店によって修理の料金はマチマチにはなりますので、お店を回って納得できる所を探すことにはなるのですが、なかなか難しいですよね。
店舗で概算見積もりを提示してくれるところもありますが、いざ修理に出すと他にも異常があったりで見積金額が上がることがザラ。
こうなってしまうとお店を回って検討したこと自体が水の泡に…。
最初から信頼のおける老舗へネット経由で依頼すれば、無料見積もり⇨往復送料無料⇨納品とスマートでお安く実現出来ます。
何も高級時計だけが修理が必要な訳ではありません。
思いの詰まった時計は直す価値のある時計だからです。
もしお持ちの時計で上記に当てはまる場合はOHすることをお勧めいたします。
永く使いたい場合には裏蓋パッキンの交換も必要
裏蓋に付いているゴム製のパッキン。ゴムなので必ず劣化して傷んでいきます。
自動車のタイヤ交換が必要になるのもこの為ですよね。普段から時計を着用している、していないに関わらず劣化するので裏蓋パッキンの交換を促されても『必要ない』はNGです。
時計に湿気が入り込みますとOHが必要となるのはもぅお分かりですよね!また、水分の侵入後すぐに修理依頼をすればダメージは少なくて済みますが、『まだ動いているから』と時計が止まってから修理依頼をしていてはダメージが深刻になる場合がほとんど。
程度にもよりますが、【文字盤・針・リューズ・ケース)のいずれか、もしくは全て交換が必要となります。
これではもう時計の部分は新品同様で費用も超高額となります。
自身で電池交換をする際には、シリコングリースを用意するか、シリコンスプレーをパッキンへ吹きかけましょう。
このような聞き慣れない物もポチるだけで手頃に購入できるのがAmazonは嬉しいですよね。
電池が切れたら即電池交換
電池が切れてから長い間ほっておくと、ボタン電池から液漏れして機械の方へダメージを与えてしまいます。電池交換だけで済んだことがOHが必要となるわけです。
とりあえず使わない時計は止まったら、電池は抜いておきましょう。
電池交換自体は非常に簡単で、格安で出来ますので過去の記事を読んでいただけると幸いです。
機械ごとに画像付きで解説もしていますので、下記リンクをチェックして裏蓋を開けてからサムネよりご自身の時計に入っている機械を探して挑戦してみてください。
しかし残念ながら液漏れしてしまっていた場合には修理が必要となります。
お安く済ませられる店舗は下記を参照してみてください。
まとめ
電池式・ソーラー発電式時計は共に文字盤の下にソーラーパネルが一枚あるか無いかの違いだけで、基本構造は同じ事は分かりましたよね。
- 太陽光で十分に充電する
- こまめな充電が必要
- 電波時計機能もある場合はズレていれば基準位置合わせが必要
- 出来れば裏蓋パッキンの交換を併せて依頼
- 電池が切れたら即交換
電波機能付きの時計以外の修理はメーカーでなくても出来ますので、店舗依頼よりも手間の少ないネット経由に利があるを言えます。
出かけると結局待ち時間にお茶したり、ウィンドーショッピング等で出費がかさんでしまいますから。
なるべく自身で持っている時計のことは把握して、充電するなりセルフで電池交換するなり出来るケアはしていきましょう。