私はどこにでもいるしがない会社員。
以前から時計が好きがゆえに、時計屋会社に入社し修理士免許を取るまでに。
電池交換などのメンテナンス作業をご紹介して、このサイトを見ていただいた中の一人でもメンテナンスに興味を持っていただけたらなと思います。
今後長期的に見れば時計の故障を防げたり、短期的には止まった時計を直ぐにご自身で電池交換作業ができ、時間とお金の節約にもなります。
不要な時計をリセールしたり、せどりなどにも向いていると思います。
参考になっていただければ嬉しいです。
結局自分で電池交換作業するのが一番安い
結論から言うと、国産腕時計の電池交換は非常に簡単です。
これから画像付きで解説していきますので、見終わるころには納得の簡単さに気付けると思いますので最後までお読みくださいませ。
せどりをしている人も、そうではない方も『腕時計の電池交換は私にはムリ』『自分でやって壊したら大変』、または何も考えずにそういうものだと思って時計屋さんへ持ち込んではいませんか?
実は国産系、CITIZEN・SEIKO・ORIENT・CASIOの時計は海外品やファッションウォッチに比べて作りが非常によく、なおかつ裏蓋の開閉はとても簡単なのです。
一般的な電池交換価格
時計屋さんへ持っていくと【作業工賃】なるものがかかってきてお高くついてしまいます。このような感じ↓
【電池代+作業工賃=電池交換代金】
国産時計の電池交換代金は大体相場で¥1,320~¥1,650程度、海外品になるともう少し高くなってきて¥2,200~¥4,400位が一般的。
お店のテナント代や家賃をこの工賃で回収しているイメージです。自動車のタイヤ交換の様なサービスを想像していただくと分かりやすいと思います。
では作業工賃が掛からなかったら?と思いますよね。電池だけなら電気屋さんで大体¥275~¥495程度で購入できます。大手ならポイント10%も付与されますね。
ECサイトの場合は安いところで1ヶ¥100程度ですが、5ヶ単位での販売が多いです。
複数個電池交換する場合にはECサイトでの購入をオススメいたします。
電池交換価格はほとんどが作業工賃で構成されているのが分かりますよね。
【電池代+作業工賃=電池交換代金】
それではこれから方法をご紹介しいきます。
裏蓋がスナップ式の電池交換方法~CITIZEN編~
国産スナップ(はめ込み)式が一番簡単です。
蓋は開けやすく、閉めやすいので初心者でも簡単に作業完了できます。
まずは裏蓋の表記を確認
上写真・JAPAN⇨12の表記を確認。つまりは開け口が12時位置ということ。
CITIZENとSEIKOにはこの表記が基本的に印字されております。
逆に言うと他のメーカーには無いということです。開け口が分かるのは初心者の場合非常に助かりますね。
①裏蓋開封
作業に必要な工具
- コジ開け
- ピンセット
とりあえずはコレだけです。
写真のコジ開けを12時位置の溝へ突き刺すように入れ、蓋の内側の壁みたいなところに当たると無事蓋が開けられます。
②電池を外す
手順
- 細長く○を付けた機械バネの部分を確認
- このバネの先端と電池の間にピンセットを入れて矢印の方向へ優しくスライド
これだけで自動的に電池がポンと飛び出てくれます。非常に簡単です。
※機械のオレンジ色の部分(コイル)にはピンセットなどを近づけないでください。
銅線を切らないように!
外した電池の裏側画像:電池番号621SW
赤の塗りつぶし/マイナス極
水色の塗りつぶし/プラス極
こんな感じでマイナス極をプラス極が覆い被さるように作られています。
電池を入れるときに↓の写真のように持ってしまいますとショートして電池残量がなくなってしまうことが稀に起こりますのでご注意を。
③新しい電池を挿入
入っていた電池はSR621SW
液漏れリスクが高い海外製品は避けて、国産品をなるべく選びましょう。
手順
- 機械の○の部分へ電池を潜り込ませる
- 電池を外した時と同じ要領で機械バネ部分をピンセット等で優しく下へ引っ張る
- 電池を下へ押し込んだ後、ピンセットを外す
- 機械バネにより電池がホールドされる
- 時計の針が動いているのか確認
動いた場合はこのまま蓋を閉めて完了。
※動かない場合はリューズが押し込まれているのか確認。
それでも動かない場合は残念ながら故障です。
④蓋を閉める
裏蓋の○の部分(内側の溝)がリューズの上に来るようにして、両手で蓋を押し込むと閉まります。
意外と簡単に閉まるので『大丈夫かな?』と思うかもしれませんが、手の爪で開かなければOKです。
番外編:スライド式中留めのサイズ調整
最近トレンドでよく見かける金属製のメッシュベルトやスライド中留め式のベルト。お持ちの方も多いと思います。
すると写真下のようにロックされていた部分が開きます。テコの原理で簡単に開きますのでご安心ください。
そしてこの中留その物を上下にスライドさせます。
この時ベルトの裏側にくぼみがありますので、その任意の場所へスライドさせると中留めが納まります。
上の写真の○同士を合わせるイメージが湧きますでしょうか?
複数個所にくぼみがございますので丁度良い場所で固定して下さい。
この後は指で中留の起こしたところを倒して固定するか、下写真のように再びマイナスドライバーを挿入して逆の方向へ倒してロックするかして下さい。
この作業だけでも時計屋さんへ持って行くと550~1100円ほど工賃が掛かりますので、出来ることは自分でやって節約していきましょう。
CITIZEN3針時計を自分で電池交換まとめ
慣れてくるとこの一連の作業自体はものの3分程度で出来るようになります。
一般の電池交換代金最低でも¥1,100のところ、ご自身で作業すれば電池代の¥150程度で出来てしまいます。
わざわざ電池交換をしに駅前やショッピングモールまで出かける必要もないですし、混んでいた場合の待ち時間もないので助かりますよね。
もし待ち時間があった場合に、時間潰しで余計な買い物までして出費しそうですから。
長々と解説してきましたが、難しいことは書いていないつもりです。
なるべく簡単に要点をまとめていますので、ご自身でも出来るのではないでしょうか。
時計の電池交換の解説なのですが、ご自身で作業して節約したい方はもちろんの事、時計せどりをしていたり、これからしたい方にとっても参考になっていただければ嬉しいです。
後日他の時計のムーヴメント編やクロノグラフの電池交換編も配信していきますので乞うご期待。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
ではまた。
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