TISSOTも腕時計を”自分で電池交換作業”して”工賃なる手数料を節約すること”を目的としています。
時計業界20年の現役修理士である私のノウハウを実践すれば、電池代だけのワンコインで基本的に全ての時計を電池交換可能となります。
ティソの電池交換は自分で作業するのが一番安い
ダイバーだから電池交換高いんだよな~。
と思っていませんか?
お店に電池交換を依頼するとメーカー出しになるため高い料金設定になっていますよね。
料金形態は様々だと思いますが、ほとんどの場合は預かり修理になります。
TISSOTの場合、一般的なのが納期2~3週間/料金がメーカー出しとなるため8,250円かかります。
引用:TISSOT公式HP
毎度のことながら高く感じませんか?
時計屋さんに持って行っているのにその場で電池交換せずに修理センター送りになるのも何だか…モヤモヤしますよね。
実は電池交換作業は『テクニック不要で激安』に自分で出来るものです。
それがしゃっくり100男の電池交換解説。
何故ならテクニック不要なので作業時間5分程度、激安なのは一番の料金コストが電池代ではなく作業工賃だからです。
気になる料金比較表
電池交換 比較表 |
店舗依頼 | セルフ 初回 |
セルフ 2回目 |
費用 | 8,250円~ | 1,300円 程度 |
約300円 |
作業時間 納期 |
2~3週間 | 5分以内 | 5分以内 |
初回のみ工具の購入が必要となりますが、それ以降は一生電池が値上がりしない限りは節約可能です。
コスト面など詳細は下記参照👇
≫腕時計副業コンサルタントの紹介
他モデルの電池交換方法はコチラ
分かりやすく図解入りで解説していて、時計に入っている電池の型番の確認や購入先、必要な工具までを網羅しています。
※工具が必要な場合でも購入金額は激安ですから安心してください。
結論はAmazonや楽天などで安い電池や工具を自宅に居ながらにして取り寄せるのをオススメしていますが、お急ぎの場合は電気屋さんで販売されている電池を購入してもOKです。
節約した時間やお金は、美味しいご飯を食べたり遊びに行ったり、貯金・投資に回しても良いですよね。
見終わるころには『なんだ簡単じゃ~ん。』ときっと思えると思います。
是非最後までご覧くださいね。
作業手順
- 裏蓋を開ける
オープナー必要 - 電池を外す
- 新しい電池を入れる
- 裏蓋を閉める
一連の流れを1分動画で解説
まずは一連の流れを1分程度のYouTube動画にしていますので、ご覧くださいませ。
このような流れで作業して頂けると、作業は5分程度で完了いたします。
裏蓋を開ける方法
ティソの場合、防水力が強いモデルはこの様な裏蓋になっていますのでスクリューバックオープナー(Amazon)が必要となります。
固定用の台座が付いているのでコチラ👇リンクが特にオススメです。
格安購入可能ですので、電池代(後述します)と合わせても相当安く済みますね。
このオープナーの先を裏蓋の溝へ合わせて反時計回りに回すことで開けることが可能です。
※上記写真をご覧ください。
開ける作業はコレだけなのですが、詳しく知りたい方は下記リンクをご覧くださいませ。
蓋が開くと耐磁板が被せられています。
※時計の機械を磁気から守る役目の部品
単純に時計をひっくり返すことで、この耐磁板が外れて電池を外す準備が出来ます。
余談:ティソクロノグラフムーヴメントの特徴
ムーヴメント(機械)にはバラしたり出来るようなネジはありませんので、修理のできないムーヴメントになります。
という声が聞こえてきそうですが…。
バラすことはできないので、リューズを抜いて機械を取り出し文字盤&針を外して入れ替えるのです。
電池を外す方法
電池の側面へピンセットやドライバーを当てて、矢印方向へ。
新しい電池を入れる方法
入っている電池は SR936SW(Amazon) でした。
海外製のもっと安い電池(RENATA製など)についつい手を出したくなりますが、液漏れのリスクがありますので国産品を選ぶようにしましょう。
実は海外品の時計を新品で購入した際にはRENATA製の電池が90%以上の確率で入っています。上記のように液漏れの心配がありますので、出来ることなら購入直後に国産の電池に交換することをオススメします。
電池を入れると直ぐに全部の針がグル~っと回って停止します。
耐磁板を機械の上に乗せて電池を入れる作業は完了。
この後にリューズを引いて時刻合わせをしてください。
スイスクロノムーヴをセルフ電池交換の記事の目次から『時刻と針合わせ』を選んで合わせて下さい。
同じ機械なので操作方法は一緒です。
電池を外した作業の逆をすれば良いだけですのでそれほど説明は不要ですよね。
針が動いていることを確認して電池交換作業は終了。
※動かない場合はリューズが押し込まれているのか確認。
押し込まれていて動かない場合は残念ながら故障です。
裏蓋を閉める方法
まずは指先2本で矢印方向(時計回り)に回して閉めます。
限界まで回して手で閉まらなくなったらスクリューバックオープナー(Amazon)で時計回りに更に限界まで閉めましょう。
これだけです。
セルフ電池交換で節約できた金額と時間
ティソへ電池交換を依頼した場合を例に出してみます。
画像引用:TISSOT公式サイト
今回の機種はクロノグラフタイプでしたので、メーカー送りで8,250円掛かることになります。
- 金額:約8,000円の節約
- 時間:店舗へ持って行く時間
取りに行く時間
2~3週間の納期分の節約
- 交換用電池2~300円程度
スクリューバックオープナー700円弱
(1回の買い切りで一生使えます)
一般の時計店へ電池交換依頼した場合
マルイへ電池交換依頼した場合では、税金が未だに8%表記のままですが、グッとお安くなって2,200円。
この機種の場合には200ⅿ防水のダイバータイプのため、+1,100円が追加されるようです。
都合3,300円は最低でもかかるようでした。
この場合でも自分で作業できれば約3,000円の割引が可能です。
自分で電池交換するデメリット
防水力の高い時計でも実際に海や水につけて使うユーザーは非常に少ないと思います。
万が一浸水してしまうと内部機械修理以外にも、場合によってはケース交換が伴いますので非常に高額料金に…。
きちんとパッキンをあった場所へセッティングすれば防げるのですが、どうしても自分で作業するのが心配ならば下記の記事を読んでから進めてくださいませ。
≫自分で電池交換するデメリットとその対策
よくある質問集
もちろん100%無くはないですが、本記事の注意点をご覧いただければ失敗の可能性は限りなく少なくなります。
その場合は故障です。新しい電池が切れていることは考えにくいので、基本的に分解洗浄(オーバーホール)が必要となります。
そんなことはありません。裏蓋パッキンを開けた時と同じ場所へはめ込めば大丈夫。開ける前と後で防水力は変わりません。
ティソ【PR200&PRC200】を自分で電池交換まとめ
電池交換 比較表 |
店舗依頼 | セルフ 初回 |
セルフ 2回目 |
費用 | 8,250円~ | 1,300円 程度 |
約300円 |
作業時間 納期 |
2~3週間 | 5分以内 | 5分以内 |
テクニック不要でどなたでも再現可能な作業手順を公開してきました。
わかりやすかったですか?
作業手順の所だけチラっと見返すと直ぐに実践できると思います。
フォーカス面
- セルフ作業で費用は1コイン
- 1回の節約金額は最大8,000円
- セルフは作業時間5~10分程度
- デメリットは防水試験未実施
以上を踏まえて『自身で電池交換しても良いなあ』と思った方は、どんどん”作業工賃”なる手数料を節約して美味しいものを食べたり、遊びに行ったり、投資・貯蓄に回したりと金銭面での自由度は飛躍的に上がることでしょう。
そう難しい事でもありませんし、電池とオープナーで1,300円程度で済みますので実践してみる価値は十分にあると思います。
自分で作業したからといって、そう簡単に時計は壊れるものではありませんから是非1歩踏み出してみましょう。
ではまた✋