この記事では”自分で電池交換作業”をして”工賃(手数料)を節約”を目的としています。実践すれば電池代だけで基本的に全ての時計を電池交換可能となります。
自分で電池交換がおすすめな理由
ヴィンテージの部類に入りそうな同機種ですが、お持ちの方は未だに多いはず。筆者が勤務する時計店へも、少なからず現在も持ち込みがございます。
すでにメーカー受付終了品番のため、店頭で電池交換をするところを探していただくか、ご自身で作業するほかありません。
お店に依頼すると費用と納期の負担がかかることから、この記事では自分で電池交換することをオススメしています。
お店VSセルフ?費用比較
近隣のお店に出した場合にもプロトレックは10気圧防水のため、店頭で電池交換が不可となっており、カシオ出しとなります。修理受付終了ではありますが、仮にメーカー出しすると上記の料金がかかります。
電池交換 比較表 |
メーカー 依頼 |
セルフ |
費用 | 3,850円~ +送料 |
148円~ ≫Amazon |
作業時間 納期 |
60分~ 2週間 |
5~10分 以内 |
店舗へ依頼する場合、その場へ行くまでの往復時間や交通費も掛かるのでお忘れなく。
料金のほとんどを占めている作業工賃を自分で電池交換することで、電池代だけで済ませることが出来るのです。
≫電池交換料金のカラクリ
分かりやすく図解入りで解説していて、時計に入っている電池の型番の確認や購入先、必要な工具までを網羅しています。
しかし、お急ぎの場合は電気屋さんで販売されている電池を購入してもOKです。
節約した時間やお金は、美味しいご飯を食べたり遊びに行ったり、貯金・投資に回しても良いですよね。
見終わるころには『なんだ簡単じゃ~ん。』ときっと思えるはず。
ぜひ最後までご覧くださいね。
自分で電池交換するデメリット
防水力の高い時計でも実際に海や水につけて使うユーザーは非常に少ないと思います。
万が一浸水してしまうと内部機械修理以外にも、場合によってはケースの交換が伴いますので非常に高額料金に…。
きちんとパッキンをあった場所へセッティングすれば防げるのですが、どうしても自分で作業するのが心配ならば下記の記事を読んでから進めてくださいませ。
≫自分で電池交換するデメリットと対策
使い方は非常に簡単。
千円程度で防水力の維持ができますので、おすすめです。
電池交換の作業手順
- 裏蓋を開ける
- 電池を外す
- 新しい電池を入れる
- ACショート
- 裏蓋を閉める
電池が切れたまま長時間放置すると液漏れするため、切れたと思ったらすぐに交換することをオススメします。
写真のような状態となってしまい、機械の故障につながるため余計な費用が掛かってしまうためです。
YouTubeで流れをチェック
裏蓋を開ける方法
ネジは対角線の順番で回して外してください。
≫裏蓋の開閉方法はこちら
プラスネジなので、ご家庭にもあるのではないでしょうか?もし無ければAmazonなどでも時計用をお取り寄せ可能です。
電池を外す方法
はじめに、機械の上に乗っている白いプラスチックを持ち上げて取ります。
- 写真左黄色〇部分の電池押さえフックをチェック
- ピンセットや細い工具を突っ込みます
- 矢印方向へかたむけます
- フックが外れ電池押さえが上に持ち上がります
電池押さえが跳ね上がりますので、電池を矢印方向へスライドして取り出してください。
新しい電池の入れ方
入っていた電池はCR2016
黄色〇部分にフックがあります。
上から電池押さえ部分のフック上を、指やピンセットで押してあげればセット完了です。
カシオ製品必須作業【ACショート】
黄色〇部分のACと表記があるところをご確認してください。その横にある金色の機械回路もあわせてチェック。ACの横に▶マークの先にある金色の部分です。
≫ここまで見てACの位置が違う場合はコチラの機種かも
AC表記の隣の金色の回路へ先細の金属製ピンセットを突っ込んで、もう片方は銀色の部分ならばどこでも良いので2秒間触ってください。
回路と銀色部が接触することにより、AC(初期設定)は完了です。ショートが完了すると、液晶が12:00:00にリセットされます。
機械が浮いてしまったりボタン位置がずれた時の対処法
こんな時には対処が必要
- ボタン位置がずれて押しても効かない
- 機械が浮いて蓋が閉まらない
対処法を画像でお伝えするのはなかなか難しかったので、機種は違えど方法はすべての機械で同じ方法!
下の動画にまとめました。
50秒程度なのでサクッとご覧くださいませ。
裏蓋を閉める方法
まずは一番最初に外した白いプラスチックを元の場所へ戻してください。
故障のもととなる防水力が気になる場合には、裏蓋パッキンへシリコン塗布器でシリコンを塗ることで感心して使用可能です。
シリコン塗布で防水力回復
単純にケース外周にある黒いパッキンを取り、シリコン塗布器へ入れてパフパフするだけ。難しい作業は何もありませんが、重要な工程です。
ネジは対角線の順番で締める
車のタイヤ交換のように、裏蓋のネジもできれば2回に分けて対角線の順番で締めると、より密閉されますのでオススメです。
時間合わせ方法
時間の合わせ方は以下を参照
CASIO公式サイト
≫時間合わせ方法
まとめ
まとめ
電池交換 比較表 |
メーカー 依頼 |
セルフ |
費用 | 3,850円~ +送料 |
148円 ≫Amazon |
作業時間 納期 |
60分~ 2週間 |
5~10分 以内 |
テクニック不要でどなたでも再現可能な作業手順を公開してきました。
作業手順の所だけチラっと見返すと直ぐに実践できます。
メリット・デメリットのとらえ方は結局自分次第
フォーカス面は以下の通り
- セルフ作業で148円
- 節約金額は約3,702円
- デメリットは防水試験未実施
以上を踏まえて『自身で電池交換しても良いなあ』と思った方は、どんどん”作業工賃”なる手数料を節約して美味しいものを食べたり、遊びに行ったり、投資・貯蓄に回したりと金銭面での自由度は飛躍的に上がることでしょう。
そう難しい事でもありませんし、必要工具を揃えても初回だけ千円前後で済みますので実践してみる価値は十分にあると思います。
自分で作業したからといって、そう簡単に時計は壊れるものではありませんから是非1歩踏み出してみましょう。
ではまた✋