SEIKO系

セイコーの汎用クロノグラフ【7T92系】を自分で電池交換する方法

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腕時計業界20年強の現役修理士がお伝えする、ルキアの電池交換方法をカンタンに解説していきます。

記事を最後まで読むメリット
  • ワンコイン以内の費用で電池交換が完了
  • 所要時間は5~10分程度
  • 工賃という名の手数料を節約

ぜひ一歩踏み出してトライしてみましょう。

セルフ作業で工賃を節約しよう

まだまだ国産品の電池式は多いため、筆者の働く修理工房でも同機械が入っている時計が多く持ち込まれます。

費用は自分で交換すると3分の1以上は費用を抑えられるためおすすめです。次の章では比較表を使って解説いたします。
≫7T32系のアラーム付き機種はこちらを参照

電池交換費用比較表

電池交換
比較表
店舗依頼 セルフ
2回目
費用 1,650円~ 289円
≫Amazon
作業時間
納期
2~30分 5分以内

自分で作業すれば電池代だけの300円以下で済み、時間も僅か5~10分程度
最安で済む理由が気になる方は、下記リンクをご覧くださいませ。
≫電池交換料金のカラクリ記事

しゃっくり100Man
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一生電池交換に困りません。
≫必要工具はコチラ(Amazon)

毎回300円程度で済みますから、やらない手はありません。

お家に眠っている場合には電池交換してリセールするのも良いかと思います。

自分で電池交換するデメリット

防水力の高い時計でも実際に海や水につけて使うユーザーは非常に少ないと思います。
万が一浸水してしまうと内部機械修理以外にも、場合によっては文字盤や針などの交換が伴いますので非常に高額料金に…。

基本的にはパッキンを元あった場所へセッティングすれば防げます。
どうしても自分で作業するのが心配ならば下記の記事を読んでから進めてくださいませ。
≫腕時計を自分で電池交換する【デメリット】とその対策

防水確保はシリコン塗布器がオススメ。
使い方は非常に簡単。
千円程度で防水力の維持ができますのでおすすめです。

電池交換の作業手順

  1. 裏蓋を開ける
    オープナー必須
  2. 電池を外す
  3. 新しい電池を入れる
  4. 裏蓋を閉める

電池が切れたまま長時間放置すると液漏れするため、切れたと思ったらすぐに交換することをオススメします。

写真のような状態となってしまい、機械の故障につながるため余計な費用が掛かってしまうためです。

≫腕時計を末永く使い続ける方法

YouTubeで流れを確認

裏蓋を開ける方法

裏蓋はスクリューバック式。
工具はスクリューバックオープナーが必須となり、反時計回りに回すと簡単に蓋は開けられます。
詳しい詳細は過去記事を参照してください。
≫めちゃくちゃ簡単!種類別腕時計の裏蓋開閉方法

電池を外す方法

電池のうえには押さえとなる板がかぶせられており、上写真の2点のネジを⊖ドライバーで緩める必要があります。
※ネジを抜く必要はありません。あくまで緩めるだけ。

ネジを緩めると機械上部のカバーが持ち上がりますので、このまま電池を外します。ポイントは下記の写真を参照してください。

手順

  1. 電池側面赤〇部分をチェック
  2. ここへ工具を当てます
    ※筆者はピンセットを使用
  3. 工具を矢印方向へ持ち上げる
    ※コツは掘り起こすように
  4. 電池が浮いたら横へスライド
    ※右写真を参照

新しい電池を入れる方法

入っていた電池はSR927SWでした。

過去のセイコークロノグラフ記事では、アラーム機能が付いているムーブメントであったため、機械の作り自体は同じでしたが、違う電池でしたのでお気を付けください。

電池の正解はSR927SWです。

手順

  1. 取り出した方向からスライド
  2. 上から電池が収まるまで押し込む
  3. 緩めていたネジを締めます

裏蓋を閉める方法

100m防水でしたので、裏蓋パッキンにシリコンを塗って防水力を維持します。(任意でOK)

手順

  1. 蓋からパッキンを取る
  2. シリコン塗布器に入れる
  3. 塗布器のふたを閉める
  4. すぐに取り出して裏蓋へセット

手順

  1. 裏蓋を時計回りに限界まで指で回します
  2. スクリューバックオープナーで限界まで締めます

よくある質問集

失敗する可能性はある?

もちろん100%無くはないですが、本記事の注意点をご覧いただければ失敗の可能性は限りなく少なくなります。

電池交換しても動かない場合はどうなる?

その場合は故障です。新しい電池が切れていることは考えにくいので、基本的に分解洗浄(オーバーホール)が必要となります。

裏蓋を開けると防水力が無くなると聞いたことがあるんだけど?

そんなことはありません。裏蓋パッキンを開けた時と同じ場所へはめ込めば大丈夫。開ける前と後で防水力は変わりません。

まとめ

電池交換
比較表
店舗依頼 セルフ
2回目
費用 1,650円~ 289円
≫Amazon
作業時間
納期
2~30分 5分以内

かなり簡単に解説してきました。
少なくとも1,650円かかるところを、1/5以下の費用で済ませてしまう内容でした。

フォーカス面

  • セルフ作業で約300円
  • 1回の節約金額は約1,350円
  • セルフは作業時間5~10分程度
  • デメリットは防水試験未実施

以上を踏まえて『自身で電池交換しても良いなあ』と思った方は、どんどん”作業工賃”なる手数料を節約して美味しいものを食べたり、遊びに行ったり、投資・貯蓄に回したりと金銭面での自由度は飛躍的に上がることでしょう。

そう難しい事でもありませんし、必要工具を購入しても千円以下で済みますので実践してみる価値は十分にあると思います。
自分で作業したからといって、そう簡単に時計は壊れるものではありませんから是非1歩踏み出してみましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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