腕時計業界20年超の現役修理士がレビューしています。販売員目線、修理士目線の両面から解説しますので、使用感~メンテナンスまで網羅的にお伝えします。
ティソのおすすめPRX自動巻きを最速レビュー
こんにちは、しゃっくり100男(プロフィールはコチラ)です。
今回は2021年9月にTISSOTより発売されました。
TISSOT PRX(ピーアールエックス)‐powermatic(パワーマチック)80を最速でレビューしていきたいと思います。
2022年3月、8月の2回為替の影響により値上がり。さらに2023年9月に3回目の値上げが実施されました。
現在の定価は107,800円(税込み)となっています。
ティファニーブルー文字盤レビュー記事は下記に貼り付けております。
現在メーカー欠品中の主なECサイトの販売価格最安情報
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なんて諦めていませんか?
この時計はリアルプライス、つまりは現実的に購入可能な価格帯の時計です。
YouTubeや時計雑誌では左写真のモーリスラクロア/アイコンと比べられることが多い傾向です。格子柄の文字盤が現在のトレンドです。 |
実はしっかりスイスメイドで伝統あるメーカーが製造してる名門ウォッチ。
それがPRX AUTOMATIC。
結論から先にお伝えすると激売れ必至!特に性能・外装仕上げは圧巻でした。
腕に着ければ流行りのデザインで注目が集まるハズ。
どこのメーカーなんですか?
なんてことから一つ話題が生まれそうです。
しかも今回発売されたのは機械式(自動巻き)ですから、裏側を見せても盛り上がりそうですよね。しっかりレビューしていきますので最後まで読んでくださいませ。
PRXクォーツで大ヒットした名機が機械式になった
ヴィンテージデザインや復刻デザインがファッション界を席巻する中、一足先に同メーカーのPRXクォーツが発売され大ヒット。
流行りのラグジュアリースポーツモデル(以下ラグスポ)で、クラシックなデザインとは一線を画すスポーティーなデザイン。
デザインだけでなく、創業して170年近い超名門メーカーの時計が購入可能なリアルプライス55,000円(税込み)というのも魅力の一つでした。
≫クォーツタイプのレビュー記事
ラグスポは車で例えると『SUV』に当たる車種スタイルのトレンドデザイン。
時計メーカーで火付け役は『オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク』や、『パテックフィリップ ノーチラス』が有名。
以前ご紹介したG-SHOCKの通称カシオークも大ヒット中です。
よろしければ過去レビューをご覧くださいませ。
≫フルメタル化のカシオークレビュー
人気化!自動巻き機構は+オーデマ・ピゲと共同開発
クォーツモデルのリリースから約半年の時が経ち、遂に『POWER MATIC80』を冠して自動巻きモデルが登場。
- オーデマ・ピゲと共同開発されたヒゲゼンマイ”Nivachron”搭載
- クォーツモデルとは差別化されており、文字盤には立体的なエンボス加工がされていて観る者を魅了します。
- 通常の自動巻きとは違いパワーリザーブ(稼働時間)が80時間持続
- クォーツモデルとほぼ同じ重量とケース厚
公式でも発表がありましたのでこの記事への記載OKの確認は取りました!
あのスイス3大ブランド
『オーデマ・ピゲ』と共同開発されたヒゲゼンマイを搭載。
磁気に近づけてもヒゲゼンマイは変形せず一定の精度を保ち続けてくれます。
2023年発売のアイスブルー文字盤はコチラ👇
外装デザインとパワーリザーブ
外装面でまず見るべきは文字盤の繊細さ!
格子状のエンボス加工が施されていて、見る角度により光の反射で表情が変わり、ケースとベルトの仕上げとのコントラストでラグジュアリーさが増しました。
powermatic80は非常に重要で、ビジネスマンが週末に時計を外してそのままにしておいても翌週の月曜日も現在時刻で稼働しています。
週末に限らず時計を複数所有しているユーザーにとってはこの性能の便利さが非常に良くわかると思います。
同価格帯で国産メーカーのORIENTで最近改良されパワーリザーブ時間が伸びたムーヴメントでも50時間です。
※同社では70時間のモデルも存在しますがプライスが308,000円と高額になってしまいます。しかもフルスケルトンのクラシックなモデルなのでPRXとは土俵が違います。
≫オリエントスターのラグスポオススメモデルの記事はコチラ
YouTubeショート動画で外装を確認
PRXのベルト形状
ラグスポウォッチに共通しているところが、ベルト取付部分のラグが無いこと。
表現を変えると、同ブランド同モデルのベルトしか付け替えられない仕様になっています。
しかしラグ部分の無いことで時計とベルトの一体感が増し、垂直方向にヘアライン仕上げされたケースからベルトにかけて非常にスッキリした見た目になり、ポリッシュ(鏡面仕上げ)されたベゼル(ガラス縁)との相性抜群でスポーティーになりました。
またベルトの駒はフラットな形状で1枚板の無垢になっております。
これも他社を含めラグスポウォッチに共通している仕様。
クラシカルな時計とは真逆のデザインですね。
良心的なポイント
ベルト駒のサイズが大・小2種類用意されていることによって、購入後に腕に合わないトラブルが防止されています。また、バタフライバックル(両開き)なので駒調整後も自然な仕上がりとなります。
単純にボタンプッシュ式のロック解除方式なのも爪に優しいですよね。
PRX AUTOMATICの基本スペック
- ケース: 直径40mm x高さ10.8mm
- 素材:ステンレススチール
- ガラス:サファイアガラス(裏蓋含む)
- 防水性:100m防水
- 針:スーパールミノバ仕様
- パワーリザーブ:80時間
- 振動数:6振動/s (21,600振動/h)
- 保証期間:2年
以上、特に文句の付け所のない性能でした。
自動巻きの場合にはゼンマイを巻き上げるためのローター(回転錘)が裏蓋側に付いていて、どうしても厚みが出てしまいます。
この問題をクリアしてクォーツモデルと同サイズにしたところに企業努力が感じられます。
逆の解釈をすると、クォーツモデルが厚いという事になりますが…。
実際に見た限りでは特に厚い印象も無く、100ⅿ防水ケースなりの厚みでした。
また自動巻きモデルも防水性能が100mなのも非常に嬉しいところ。
一般的に腕時計は防水性が上がれば上がるほどケース厚は比例して厚みが増していくものです。
しかし前述した自動巻きでありながらケース厚を抑えていて、なおかつ防水性能も100mにされています。スポーツウォッチとしての防水性能も確保しているというわけです。
厚みが抑えられたことにより、カジュアルはもちろんスーツスタイルの様なカチッとした場面でも洋服の袖がモタつくことなくスマートに着こなせて時計が更に映えますよね、
PRX AUTOMATICのバリエーション
白文字盤×ピンクゴールドベゼルは非常に上品に仕上がっており、文字盤のエンボス加工も目立つようなデザイン!
定価はベゼルの加工代があるため、他モデルと比べると3,300円お高くなりますが華やかなパーティーや結婚式、フォーマルな場ではこのモデルが活躍してくれそうですね。
2023/9/15より一斉値上げされました。
定価89,100→112,200円
パンダ文字盤自動巻きクロノもリリース
クロノグラフともなるとラグスポ要素が一気に引き立ちます。
外装に合わせた世界観でボタン形状も非常にマッチしています。トレンドのパンダ文字盤も消費者ニーズをとらえたデザインですよね。
企業側のリサーチ力が伝わってきます。
引きの着用画像は👇
大きすぎず調度良いサイズ感で、スポーツテイストなルックスなのでオールシーズン通して着用できます。
これでアンダー30万を大きく下回るプライス設定は非常にうれしいところです。
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TISSOT PRX含む10万円で購入するコスパ◎のラグスポウォッチ7選もご覧くださいませ👇ランキング形式で掲載しております。
ネイビー文字盤に革ベルトモデル登場
時計部分はそのままに、金属ベルトと同型で革バンド。
オーデマ・ピゲ/ロイヤルオークも同様のデザインで販売がありますから、ますます時計ファンに人気が出そうです。
革ベルトを待ちわびるツイート
ようやく国内でも購入できるようになり、金属・革を選択できるようになったことで選択肢の幅が広がりますね。
メタルモデルをお持ちの場合は、革ベルトのみを取り寄せて自身で付け替え(ワンタッチで可能)
気分やシーンに合わせてイメージを変えられます。
≫TISSOT PRX革ベルトモデルページ
新色グリーン文字盤登場
モニター環境により画像では分かりづらいかもしれませんが、暗めの緑文字盤もあわせて登場。
ネイビー文字盤は定番色、グリーンはトレンドカラーとして好みが分かれそうな予感。
着用画像
黒文字盤にやや飽きてきた方には、暗めなグリーン色をオススメ致します。
≫TISSOT PRXグリーン文字盤ページ
PRXのう~ん…と思った点
コスパ最高なスペックとデザインでしたので完璧とも思えていて、弱点は見当たらなかったのですが何とか一つひねり出しました。
その箇所というのがブランドロゴ部分です。
出来ればインデックス(目盛り)が植え字なので、ブランドロゴもプリントではなく植え字にして欲しかったかなぁ~と思いました。
しかし同ブランドほとんどのモデルでブランドロゴがプリントになっていますので、メーカーのコンセプトなのかなぁと思い、取って付けたような指摘となりました。
Xの口コミとよくある質問
既に購入している方々のレビューってこれから購入するなら気になりますよね。
一番投稿数の多かったYahooショッピングの口コミと、よくある質問を抜粋いたしました。
クチコミ
投稿の多かったYahooショッピングの新着順で掲載しました。
ほとんどが超高評価が多く、長時間パワーリザーブや高精度への満足度がうかがえます。
中には購入したけれども『革ベルトモデルが出たら絶対に買う』なんていう意見もございました。
よくある質問
水中に落としても差し支えないレベルの防水力。泳ぐときに使用するのはオススメ致しませんが、ちょっとやそっとじゃ湿気は入らない防水力です。
現在販売されているほとんどの機械式時計(自動巻き・手巻き)は40時間前後。これらの2倍の稼働時間で、価格はその他の機械式時計と同等程度。コスパが◎
- 単純に実質安く購入できるから
- 保証期間が延長されるショップがあるから
- お店に行く手間・店員さんと話さなくて済むから
TISSOT PRX AUTOMATIC(自動巻き)のオススメ購入先
これから購入を検討される方は下記を参考にしてください。
- 時計専門店購入:定価販売で2年保証/ポイント付与などはほとんどなし(あってもTポイント程度)
- 量販店:販売されていない
PRX Automatic
定価82,500⇨85,800円
2022年8月から再値上げ
定価85,800⇨92,400円
現在価格
2023年9月から再々値上げ
92,400円⇨107,800円
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Amazonで購入する場合
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※タイミングによっては販売が無い場合アリ。
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TISSOT PRX AUTOMATIC(自動巻き)中古を選択
2021年9月に発売されたばかりなのですが、すでに公式サイト【セカンドストリート】には複数本販売がございました。
セカンドストリートオンラインをクリックして検索窓へ『TISSOT_PRX』と入力。
時期によっては新品の販売もありました。
状態記載のページ写真👇
引用:セカンドストリート
とりあえず会員登録だけはしておいて、良いものが出てきたら購入の流れにすると非常にスムーズになりますのでおススメです。
※割引クーポンが付与されます。
セカスト販売確認はコチラ👇
検索窓に【 TISSOT PRX 】をコピーして入力
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ティソPRX自動巻きレビューまとめ
スイスの超名門メーカーの時計がリアルプライスで購入できて、スペック・デザイン・プライス・トレンド性どれをとっても間違いのない時計でした。
今後もラグスポモデルは各メーカーがどんどん生産していくとは思うのですが、なかなかコスト的にここまでのスペックで発売するメーカーは多くは無いと思います。
- パワーマチック80により長い間稼働
- オーデマ・ピゲと共同開発したヒゲゼンマイ”Nivachron”により高精度
- 100ⅿ防水にも関わらず薄いケース厚
- 流行りの”ラグスポ”デザイン
上記メモだけで『TISSOT PRX自動巻きモデル』は尖った存在であることが良くわかります。
時計通の中では話題に上がっており、問い合わせも非常に増えているモデル。
今年に入りどんどん値上がりしていて、時計というのは一度値上がりしたら円高になっても安くなることは基本的にありません。
購入を検討しているのならなるべく早めをオススメいたします。
買っておいて損は無さそうです。
PRXクォーツモデルのレビューや他モデルの記事は、下へスクロールでご覧くださいませ。
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